屋久島の森のなかで、
数千年を生きる屋久杉から足下を覆う無数の苔まで、
あらゆるいきものたちのなかに混じると、
私という存在があまりにちっぽけで、
人生はあっという間なのだと思い知らされるようで、
けれどだからこそ、生きよう、と強く思います。
それぞれ数千年の、数十年の、数日の、この限られた命を、ただ生きよう、と。
それぞれの命を、その美しい違いを、そのあまりにも遥かな多様性を、
そしてその全てで生きる森というひとつの存在を、
できるだけ丁寧に描きたいと願ってやみません。
そうして日々描いていくなかで、
この屋久島からたくさんのとても大切なものを受け取っているように感じています。
言葉にすると壊れてしまいそうなその何かを、
描いたものから、かけらでも伝わればなにより幸せです。
ここからもらっているものを、
それを必要として下さるたくさんの方々と分かち合えたら、
私にとっても屋久島になにかを返すことができるような気がしています。
高田裕子